スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith
善と悪のあいまいな境界線。
ジェダイとシスは元来同一の者。
物語の終盤、オビ=ワンとアナキンの決闘のシーンで、アナキンは自分の正しさを何度も訴えていた。
彼にとってはジェダイこそが悪になっていた。
善悪は視点、捉え方で変わってくる。
善は自己正当化の道具にだってなり得る。
この映画は、アナキンが暗黒面(ダークサイド)に落ちる姿がリアルに描かれて、
生い立ち、気質、取り巻かれる環境、
その全てが絡み合い、暗黒面に落ちるのは運命であるかの様だ。
この善悪を見失う危うさは、万人に当てはまり、強い共感を呼ぶ。
ダースベイダーはただの悪役ではなく、人間の強さと弱さを体現する存在なのだ。