競馬を客観的に見たいという思いから、2016年の1月にJRAホームページ「今週の注目レース」のデータ分析をまとめて検証する作業を始めました。
最初は全項目の該当馬を出走表に色付けして検証を試みました。しかし、途中から「3月生まれの馬の勝率が高い」「単勝オッズ2.0〜3.9倍の勝率は高いが、4.0〜5.9倍になると勝率がやや下がる点に注意したい」といったデータで遊んでいるように感じられる項目は省くようになりました。
データ分析の該当馬はときに実際の人気とはかけ離れた結果になることがあります。これが的を射たものであればうれしいのですが、的外れなケースがほとんどです。
そこで自分なりに過去のレースを見て、雑感として自分の考えみたいなものを書いてみるようになりました。
ところが、自分の予想めいたものを意識した瞬間に調査に結構な時間がかかることがわかりました。
一昔前とは違い、今はインターネット上でいくらでも過去のレースを調査することができます。しかし、自分のインターネット環境が悪いのか、パソコンの性能が低いのか、調べているウェブページのレスポンスが悪く、調査にかなりの時間とストレスがかかります。また、データ分析を否定する以上はそれなりの調査が必要だと思うため、これもまた時間がかかる原因になります。
ただ、特に青葉賞では、過去のレースを調べて比較的簡単に過去のレースの特徴がわかり、前走で500万下の2200m以上を使っている馬が優勢であることがわかりました。そして実際にレースの結果も、そのタイプの馬がすべて3着以内に入りました。
この程度の分析は競馬に詳しい人であれば当たり前に知っていることだと思いますが、残念ながらJRAのデータ分析はそこまで踏み込んだ分析はできていません。
少し話は逸れますが、ここで言いたいことは、JRAのデータ分析が優れていないということではありません。ちょっと斜め横を行く感じですが、「今週の注目レース」の「出走馬情報」や「レースについて」の部分は本当に有益で面白いです。そして「データ分析」も統計の取り方などは本当に参考になります。
しかし、「データ分析」で特に良くないと思うのは、馬の年齢で傾向を示す部分と、単勝オッズを細かく切り分ける部分です。
「3着以内に入るのは6歳まで」などと書かれていて、天皇賞春で8歳馬のカレンミロティックが2着に入ったり、ヴィクトリアマイルで7歳馬のストレイトガールが優勝したりする場合の悪影響は結構大きいと思います。
また、単勝オッズは確定するのが投票の終了後なので、細かく切り分けられた分析はレース後の結果の確認にしかなりません。
そもそも、馬券を買うほとんどの人は、最終的には感やひらめきに頼って馬券を買っているはずです。私もヴィクトリアマイルでは、ブログで軽視していたショウナンパンドラとストレイトガールが発走前に近づくにつれてこわくなり、結局両馬の馬券も買いました。
こういったことからデータ分析はやめて、馬券を買う前に自分に参考になりそうなデータをまとめておくことにブログを利用する方向で今後は進めたいと、今長々と独り言を書きながら心の整理をしています。